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AI時代 [未来を創造する]

■メディアが伝えるAIリスク?
関連の情報がメディアで扱われるケースが増えている。少なくても数年前に比べると、AIをエンターテイメントまたはビジネス利用の実用件数が明らかに増えている。人間はAIについて関心を持ち始め、情報を集め始めている。しかし、メディアは不安を煽るネガティブな情報を流しているのが非常に残念だ。

近い将来、AIによって人間の仕事の多くが奪われるといった内容が特に多い。それを聞いて不安に感じる人は多いだろう。しかし、日本に限って言えば働ける現役世代のボリュームは、これから激減するのは間違いなく、その不足分を補完するのがAIロボットと考えれば前向きな見方ができるのではないか。

限定的で狭い領域において仕事を遂行できるAIロボットで一部成果が出ているだけで、汎用的に対応できるAIの実用はかなり先の話だだろう。その汎用的な対応に不可欠なのは、課題に対して自らの仮説を判断基準に照らし分析して結論を出し、フィードバックし更なる課題解決の根拠にする能力だ。


■AIはどのような形で人間の生活に入ってくる?
AIができる仕事は、人間よりも生産性が「高いもの、同等のもの、低いもの」の3段階に分かれる。「高いもの」は、AIが代替する方向で進むだろうし、「同等のものと低いもの」は、コスト的な折り合いをみて経営者が判断するだろう。

AIのインターフェースが音声になるとしたら、言語によってAIの精度にバラツキが出ることになる。英語と日本語で大きく違うのは、同意義の文章パターンの数だ。日本人は前提が一致している場合は文節から言葉を省く場合が多い。それに文法を崩した言い方のバリエーションも多言語よりも圧倒的に多いし、言い回しも多岐に渡る。iPhoneのSiriでも認識してくれないことが多い。

人間性が重視される分野においては、AIロボットの技能レベルが人間レベルを達成するには、相当の時間がかかると推測できる。それは人間的な表現や感覚をAIロボットに装備するには、数十年単位の時間が必要だろう。情緒的な感情のプログラムを生成するのは容易なことではない。これが作られればAIの本格的な時代が到来することになり、人間の存在意義が変わるかもしれない。


■こんな職種が必要になる
AIはあくまでロボットなので、実用後メンテナンスが必要になる。そこでメンテナンスができる技術スタッフの育成も同時に急務となり、大きなマーケットになる。車でいう修理工場にあたる機能だ。労働市場で大きなウェイトを占める職種になる。

ロボットのメンテナンスは物理的な分野とプログラム的な分野に分かれ、それぞれ専門領域は異なる。いずれは学校教育に組み込まれる可能性が高く、理系文系の棲み分け以前に、「AI社会」になるのだ。したがってAIロボットについて無知であることは、インターネットを知らないに等しい状況になるかもしれない。

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