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楽天モバイルの戦略は是か非か? [時事問題]

参考記事 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2011/04/news073.html


楽天モバイルがゼロ宣言として1年間は初期費用含め費用が掛からないサービスを開始した。これに加え、同時に端末を購入すると2万円以上の楽天ポイントの付与があり、稀にみるお得な内容となっている。この手の戦略はソフトバンクのお家芸だったはず。しかしながらドコモ同様に殿様営業となり、既存大手3社で口裏を合わせたかのように価格が高止まりしている。でもビジネス的には、ある程度のシェアを確保できたら下手な消耗戦をせずに利益の最大化を図るのが常套手段なのだ。これには孫さんのしたたかさが垣間見える。


楽天モバイルも同様の意図があるのだろう。3年計画なのか5年計画なのかは不明だが、最低でも2年程は先行投資期間と位置づけ、目標にしている契約数を確保するまではお得感満載の費用リスクゼロのサービス等で売り込んでいくのだろう。それと基地局を馬車馬のごとく設置しているため、各基地局周辺に一定数のユーザーがいないと稼働している意味がない。


菅さんのひと声で携帯料金の値下げが進んでいる。楽天モバイルにとってこのタイミングが良かったのかはわからない。ソフトバンクが参入したころは、ドコモとauが圧倒的なシェアを保有し、言い値のような高価格設定で大儲けをしていた。だからソフトバンクの価格破壊的な参入は、救世主として最大の効果を発揮したと言える。それに比べて今回は、既存各社の値下げ合戦が真に始まったタイミングで、楽天モバイルにとって予想外の展開だったはず。したがって圧倒的なお得感での差別化が薄れてしまった格好である。


参入時のソフトバンクはiPhoneの独占販売というイノベーティブな打ち手をもっていたのは最大の強み。安さだけではない付加価値を提供できたから短期間でユーザー数を飛躍的に伸ばせたのだ。楽天にとってそれに代わりえる強みは5Gかもしれなかった。しかし、楽天モバイルに5Gをマーケティングとして最大限に生かすノウハウはなかったようだ。


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