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デジタルロングテールを超えるアナログロングテール。 [プロダクト]

先日の日経流通新聞に記載されていたスーパーでは、レトルトカレーを350種類
、ポン酢や味噌を100種類揃えるなど、圧倒的な品揃えで人気を博している。

お客様が一人でも望んだものは、仕入れする方針をとっており、顧客満足度につなげて
いる。そして、スーパーに望まれる値引き販売を一切行っていないのである。そのため
売上高も前年を上回り増収増益に続いているそうです。


記事によると、バイヤーと店長の役割が通常のスーパーと違うとのこと。通常、バイ
ヤーが探し出した商品を店側は数量を決めて仕入れるだけ。このスーパーの本部の場
合、バイヤーは店長に対し、数多くの商品のプレゼンを行い、実際に仕入れる商品を
選択するのは店長となっているのだ。

店長は、自店に来るお客様のニーズを考慮した商品選択をするのである。前者との
大きな違いは、陳列商品を決定するプレーヤが違うことである。店長とバイヤーの
やりとりは、喧嘩腰で行うとのこと。


スーパーに求められる機能として、値引きは大きなウェイトを占めるはず。しかし、
あえて在庫リスクをとりながら、お客様が欲しい商品の妥協を許さない差別化は、
値引きを超えた付加価値を生んでいるのです。

品揃えでは負けていないインターネットショッピングサイトのamazonがある。
amazonとこの記事のスーパーには決定的な違いがあります。それはお客様の欲して
いる商品をダイレクトに聞き、それに基づいた数多くの品揃えをしていることです。

このスーパーがamazonのように、統計的観点で売れ筋2割以外の8割で品揃えをし
ていたら、売上で前年越えすることはできなかったでしょう。


ここでポイントになるのは、お客様の欲している商品をどのように情報収集している
かです。一般的な小売店では、販売後のデータを一定期間で区切り、統計的な判断を
したり、店舗内の在庫状況をみて数量を決めるなど、過去データによるものなのです。
そこにお客様とのダイレクト性はないのです。

そこには店舗での工夫があるはずで、記事にはその部分についての解説はありません
でした。ただ、お客様の声を聞く手段はいろいろあるはずです。


私は、この記事を読んで店舗ビジネスの原点を追求した結果なのだと思いました。情報
通信を駆使した過去データに基づくものではなく、お客様とのコミュニケーションを大
事にする商店街の八百屋さんのような印象を持ちました。

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