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速読。 [スキル]

▼本を読むということは
ビジネスリテラシーを高める一つの手段は本を読むことである。スキルアップをフォローしてくれたり、ビジネスのヒントを掴めたり、気づけない気づきを得られたり、著名人の思想や経験を知れたり、疑似体験できたり、いいことづくめと言っても過言ではない。一方で本を読むことが苦手な人もいる。その理由の大半は、面倒なイメージが立ちはだかっていると推測する。面倒の裏には、理解する手間や時間がかかることがある。2時間の映画でさえ面倒と感じる人も最近では多い。


▼読書は量より量
本には当たりハズレがあることは否めない。全ての本に有効な情報が入っているわけではなく、質の低い本もあるし、自分の置かれた状況と読むタイミングが合わなくてアンテナに引っかからない場合もある。しかし、読む前に当たりハズレを認識するのは極めて難しく、まずは読んでみるしかないのが実情。そうすると当たり本に出会うのは確率的になり、より多くの本を読むしかない。余談だが、ネット上の本の販売サイトでは、読んだ人の評価が書いてある。全く参考にならないわけではないが、私の場合5割ぐらいの感覚で参考にしている。なぜかというと本はニッチ向けに書かれていて、同じ中身でも有効になる箇所が違うし、読者の受け止め方もそれぞれ違うため、逆に万人に読まれるビジネス書に深い価値を感じることは少ない。


▼本を読む時間は限られている
本を読みたいと思ってても、忙しくてより多くの本を読むことは難しい。要は本を読む時間を、これ以上増やすことは現実的に乏しい。したがって限りのある時間内で読書量を増やすしかない。読書量を増やすには、1冊単位の読み時間を短縮するに限る。したがって求められるのは、読む速度を早くできるスキルを身につけること。そこで速読のスキルに頼るという思想が出てくる。


▼速読への疑い
私はこれまで速読のスキルを身につけようとは思わなかった。速読を実現するには多額の投資が必要なことと、実際に速読できるのは一部の人だと思っていた。数年前、仕事の同僚が私に「昨日は休みだったから6冊も本を読んだ」と言って来た。見栄を張るのもいい加減にしろと一瞬思ったが、いろいろ聞くと本当に読んでいた。後で聞いたのは、速読の講習を数十万円払って受講したらしいのだ。私はそこまでして早くなろうとは思わなかったが、早くなりたいとは思った。


▼日々の訓練で早くなっていく
最近になりネットで速読について検索すると、無料でトレーニングできるサイトが幾つかあり、そこで訓練ができる。有料のサービスに比べれば完成度が低いのは仕方ないが、使えなくはなかった。そこで日々そのサイトで訓練した結果、だいぶ早くなったと自分では感じている。


▼早くなったポイント
朗読するような読み方から、文章を画像として捉えるようになったことが一つ。脳的には文字で捉える場合は左脳を使い、画像で捉える場合は右脳を使っている。画像で捉えることにより一度に認識する文字量すなわち情報量が増えた。徒歩に例えると、10m歩くのを6歩ではなく、3歩で歩くような感覚。意識して早く読むと内容が残らないことが多いが、速読のトレーニングにより内容を加味しながら読めるような訓練もある。補足すると速読ができるメカニズムを理解すると、訓練の意図を読み取ることができ、効果が上がりやすくなる傾向がある。


▼有効なのは本だけでなく、WEB上の文章にも有効
インターネットの普及で、本で文章を読む量より、WEB上で読む量の方が多い人が増えている。この速読のスキルは、本だけでなく、WEB上においても有効なのだ。私自信も本を読むのと並行してWEB上のニュース記事や解説、評論、ブログを多数読んでいる。速読の訓練をする時に、横書き文章を利用した訓練をすることで対応できる。文章を読む際に下地はあまり関係なく、紙でも画面でも大きな違いはないようだ。


▼今になって思うこと
私は本を読むスピードはかなり遅かった。研修等でよくある「ここからここまで読んだらお待ち下さい」と言われた際は、周りに比べ自分が遅いのをいつも感じていた。もし仮に学校でこの速読を教えてれば、日本人の学習能力はもっと高くなると思った。文章を読むことは、情報がインプットされることであり、同じ時間内に倍の情報を認識できれば、様々なことの時間短縮になるし、本を読むことを面倒とは思わずに量が増えれば擬似的な経験や知識が増える。飛躍するかもしれないが、情報量が多いことで自分に対する選択肢を増やすことにもつながる。


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