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文章力の基本 [本紹介]


文章力の基本

文章力の基本

  • 作者: 阿部 紘久
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2009/07/24
  • メディア: 単行本



<どんな本>
読み始めると、自分の書いてきた文章のレベルの低さに気づかされ、無知の自分を強く認識できる本でした。内容は大きく二つに分かれている印象です。前半は誰もがやってしまう細かい間違いの説明が書いてあります。後半は、読み手を意識した文章作成について説明しています。オフィスワークをしている人なら、すぐに改善できる内容が盛り沢山なので、しっかり吸収できればコストパフォーマンスの高い本になるだろう。学校では教わらない文章作成のノウハウが散りばめられています。

<仕事に生かせる?>
オフィスワークでの文章作成は、野球に例えると投球や走塁、打つことに相当する基本中の基本である。一見簡単に見られがちだが、実は奥深く技術のいるものだ。しかし、基本を押さえてしまえば楽に仕事を進められる武器でもある。これは自分なりに能動的に学ぶ意識を持たない限り、文章作成のスキルを上げることはできない。なぜなら、仕事上では下手な文章でも、指摘されずにそのまま素通りすることが多いのが実情だ。

相手を意識して文章を作れる人は限られる。自分の書きたいことだけ書く人がなんと多いことか。したがって後者が多い世の中で、前者になれればアドバンテージになる。文章作成は目的を達成するための武器だと考え、表現力を磨けば磨くほど、様々な局面で有利に進められる。

<文章作成に必要な力>
野球でヒットを打つためには、ただ振れればいいだけではない。ヒットを打つための精度と強さがないと、全力で投げるボールを捉えることはできない。文章作成においても同様で、ビジネス的に有効な文章を作るには、目的に応じた文章の構成を構築し、相手に効果的で的確な言葉を浴びせるために言葉の選択肢を持つことが必要になる。それと最も必要なのは、自己添削できる能力だろう。先ほど言ったように、他人の文章を指摘する人は少ないので、自分で修正するしかないのだ。

文章作成に長けた人は、自分なりのルールを持っている。私の場合、作成した文章を他人に見せる前に必ず3回は自己添削することにしている。それと、少しの間寝かせることもある。作り立てホヤホヤの文章を自分で読んでも、意外に修正点を見出せないことが多い。


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