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世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか [本紹介]


世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法









<どんな本?>
多くはGoogleでの経験を通して書かれた本です。前提としてGoogleが世界的な成功企業と位置づけ、環境や技術が日々進化し、多くの競合が存在する中で、どのような意識、スピード感、ゴールを目指して、日頃活動をしていたのか、読みやすいタッチで書かれている。通勤中に読んでたら電車で降り過ごすほど読みいってしまった。外国人の書いた本が翻訳されるとかなり大雑把な文章になり、抽象的な言葉が多くなりがちです。結果、意味合いがぶれてしまうことが多々あります。しかし、この本は具体的なビジネスシーンを元に解説してるから、自分のビジネスシーンに置き換えやすい。特にチームのリーダー視点での説明が多いので、現場に近い管理職向けになっています。


<何を得た?>
①コミュニケーションスタイル
この本に書かれているノウハウは、おそらく最先端の手法かもしれない。パフォーマンスを上げるのにスピード、質、量の3拍子を求められる時代では、チームとして数多くの成果を、スピード感を持って連発できるかで勝敗が分かれる。ワンマンで実現できる時代ではないため、チームメンバー総動員の活躍が必要不可決だ。したがって個々におけるモチベーションの最大化が実現しなけれ目的は達成できない。著者は上下関係から生まれる成果に限界があると気づき、フラットな左右関係に重きをおき、コミュニケーションスタイルにかなりの工夫をしていて、いかに本音でチームメンバーと個別で話せるかを指標としている。

②その業務って必要?
自分が扱うサービスや製品は本当に必要なのか熟考したことはあるだろうか。これはゼロベース思考のようなものだ。新技術を適用することで人員をかけなくても運用できる場合もある、コストパフォーマンスの高い手法がもっとあるかもしれない、社内に不足している価値観を育むためのコンサル的な提案をしてみるなど、もっと本質的なニーズにリソースを傾けるきっかけにもなる。逆に今やっていることに確信を持てる場合もあるだろう。ただやみくもに続けるよりも一度問い直すことで見えない景色が見えることは間違いない。

<まとめ>
組織の数だけコミュニケーションスタイルや組織の在り方がある。書いてあることを実践できるかはケースバイケースだろう。しかし、著者の思想を汲み取ることはできる。小さな一歩から始めることで、数年後に大きなうねりとなり、会社を救っているかもしれない。この本を通じて強く感じたのは、成果に直結しない正しいかもしれない思想は捨てることだということ。身近なところで言うと、会議だからジャケットを着る?ネクタイをしめる?メールの宛先はクロスチェック?作業は終わったけど18時までいなきゃ?。

今の日本に必要なのは公式、非公式のルールという鎧をはがしていき、裸に近いような気軽な格好で戦える環境にすることです。そうすると自然に活性化するでしょう。Googleなどの最先端の企業は巨大化しても鎧を増やさない努力をしている風に見える。日本の巨大企業は鎧を増やし過ぎて動きづらくなっている。優秀な人間は鎧が薄いところを好むので、いい人材に逃げられているでしょうね。


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