コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術 [本紹介]
問題解決の思考モデルとしてメジャーなのは、ロジカルシンキングすなわち論理的思考である。しかし、論理だけでは見えない解があると薄々気づきだしている昨今です。この本では、それをコンテキスト(関係性)(背景)と定義し、新しいアプローチを提案している。
私が一番興味を持ったフレーズは、「ぶれない自分軸」である。これは自分の中にある本来の価値であり、自然と差別化されたものである。これの対極にあるのは、他人の価値観を自分に取り入れた「価値観もどき」。正解を見出すために他人や競合をキャッチアップし、リスク回避型の発想で意思決定してしまい、驚くような面白いものがでてこなくなる。
ビジネスで成功する人の多くは、目に見える分かりやすい事象(関係)の裏側にあるコンテクストが見えているのだと推測します。先ほどの「ぶれない自分軸」を常に意識できる人がそれなんだと思います。
2012-06-01 21:46