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10倍速く書ける 超スピード文章術 上阪 徹 [本紹介]


10倍速く書ける 超スピード文章術

10倍速く書ける 超スピード文章術

  • 作者: 上阪 徹
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/08/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




本の内容
23年以上にわたり、5日に1冊のペースで出版を続けるブックライターの上阪さんが超速で文章を書くために必要なノウハウを教えてくれます。特筆されるのは、素材集めの部分で、情報収集がしっかりできれば、超速で文章を作れるということ。素材がないのに、文章を作ろうとするから時間がかかり悩みだす。特に印象的だった言葉は、自分の記憶力を絶対に信じるなというメッセージ。具体的な素材集めの心構えや工夫すべき点を漏れなく書いている。文章は何となく書くんじゃなく、目的と読者を明確にした上で書き始める手順はものすごく参考になります。

文章ができたら編集作業がある。その際の手順についても分かりやすく解説している。注意すべき点は、読者が消化不良にならずに、ストレスなく読める内容にすること。ビジネスシーンで多く適用できるノウハウなので、ぜひ読んでみてほしい。


特に参考になったこと
読者を特定した上で文筆に取り掛かる点です。これはモノやサービスを誰に買ってもらうかを想定するターゲティングと同様の考え方。特定した1人に売れるなら、近いプロファイルを持つ人たちが関心を持つ可能性が大きい。逆に漠然としたターゲットを想定すると、薄く刺さらない広告表現になり、結局誰も関心を持たない。文章を書く際も誰に向けて書くのか、プロファイルし、常にイメージしながら進めるのが基本中の基本なんだと確信しました。使う言葉1つでも職業や世代によって感じ方や読み取り方が変わるので、誰に向けてなのかを明確にする意義は大きい。


集めた素材をどう料理するか
集められた情報の断片をグルーピングしていき、メッセージ化し文章化していく。素材をできるだけ集めるには、些細なことでもメモをとる意識が非常に重要だということ。経験があると思うが、多くの情報が集まった状態、全く情報がない状態では、天と地ほど前者の方が圧倒的に文章作成が楽。ちょっとした情報でもメモしておくと、後で他の情報とつなぎ合わせたり、新たな情報の元になることが多々ある。結局、1つ1つが独立した情報ではないので、どこかでつながってくるのだ。

これは私の考え方だが、情報を育てる意識を持つことが大事。他人が気づけない些細なことが大きな事象の兆しだったりする。些細な情報を他の情報とつなぎ合わせたり、深堀したりして情報の形を変えていくのだ。


文章作成の練習試合は大事、ツイッターやブログは最適なツール
文章作成は、事務方にとって永遠のテーマ。普段から文章を作ってる人と作っていない人では、かなり差が出る。野球で打撃をする場合、バットを持ってボールが前に飛ぶための速度で振り抜ける筋力、ボールの位置を判断する動体視力が求められる。それらを育成するには、実践に近い練習が必要。したがって実践練習から離れると打てない確立は格段に高まる。同様に文章作成を日々行ってる人は、素材さえ集まれば、ある程度までまとめきる力量をもち、意識することなく他人が読める文章を瞬く間に作り上げる。

ツイッターは文字制限があるので、規定数内に言いたいことを収めるスキルが必要。普段、文章が長ったらしいと指摘を受けやすい人には、いい練習ツールになる。ブログはお金をかけずに、フォームに文章を打てば、公開できる仕組みなので、自分の考えを文章化するには最適です。

一番伝わる説明の順番  田中耕比古 [本紹介]


一番伝わる説明の順番

一番伝わる説明の順番

  • 作者: 田中耕比古
  • 出版社/メーカー: フォレスト出版
  • 発売日: 2018/06/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




どんな本?
仕事上で相手に意図通りの判断や行動を促すための効果的な文書作成術を教えてくれます。どんなシーンでも必須となるのは、相手を具体的に想像し、何を伝えれば動きそうか冷静に見極めること。ありがちなのは、自分本位な情報ばかり集め、それを自分のペースで伝えてしまうこと。相手からすれば消火不良になるし嫌悪感を覚えるだろう。

この本を読むと、どんな構成だと相手が理解しやすく、検討しやすいかの肌感覚を身に着けることができる。バランスを取るのは難しいが、情報量が多すぎると混乱を招き、要約(サマライズ)し過ぎると予想外の方向に理解されてしまう。その辺のノウハウについても解説している。自分のビジネスコミュニケーションスキルを上げる絶好の機会になる本です。


何を意識するのか
一番大事なのは、相手に伝える前に目的を整理すること。固い表現で言うと戦略を練るということだ。「情報を伝えて行動を促す」というのは、営業的スキルを想定する人が多いが、実は仕事上のコミュニケーションのほとんどにあてはまる。チーム内、上司、取引先、部門間など多くの場面に適用可能だ。社内コミュニケーションを軽視し、自分が伝えたいことに終始している人は必然的に仕事ができなく、成果が上がらない。そして、その人の周りでは、行き違いが多く無駄なやり取りが増え、ストレスを感じながら仕事をすることになる。実はこういう人かなり多い。もっとコミュニケーションの基礎スキルを身につけてから、仕事に取り組んでほしいものである。

仕事上で想定されるパターンとして二つある。1つは、先ほどの「相手に行動を促す」、もう一つは「相手の問いに対する応答」の場面。どちらも共通するのは、情報の受け手である相手の土俵に上がらずして糸口はない。前者は行動の元となる動機づけを明確にすること、後者は相手が設定した問いの的を外さないことです。


理解力の心配より即質問
私自信何度も経験があるが、相手が言った内容を理解できたふりをして質問をしないこと。その結果、相手の趣旨からブレブレになり、的外れな応答をしてしまったことはないだろうか。日本人は再度説明させるのを恐縮だと勝手に忖度し、質問を控えることが美学だと考える風潮がある。

日本の労働生産性が低いと言われる理由の一つに、質問をせず、推測まがいの無駄に考える時間がけっこうあるのではないかと。要は質問というディスカッションを通して、相手が求める的を高い精度で理解できれば、無駄に考える時間をかなり減らせる。この辺りの価値観を変えていく風潮が欲しい。質問は悪ではなく、プロセスなのだ。

補足すると、相手も中途半端な問いをする場合が往々にある。安易に分かったふりをすると、質問の意図と応答の内容に大きなギャップが生まれ、結果やり取りが増え、長い時間を無駄にしてしまう。だから、問いがあった直後に質問をぶつけ、具体化した上で応答を準備することがベストなのです。


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アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書 加藤 俊徳 [本紹介]


アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書

アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書

  • 作者: 加藤 俊徳
  • 出版社/メーカー: あさ出版
  • 発売日: 2010/03/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



どんな本
脳科学に関する本はたくさんある。私は意外と早く脳への興味を抱いていた。1995年に脳内革命という本が出版され、本屋さんで読んだ時は衝撃を受けた。その後、茂木健一郎さんの登場以来脳科学ブームはずっと続いている。ただ脳科学者にも流行り廃りがあるようで、茂木さんをあまり見かけなくなった。

人間には大きく分けると受動と能動に付随する機能があり、それらはすべて脳と連動している。日々新しいことにチャレンジしたり、毎日新しい人との出会がある人は、脳の広範囲の部分を使っているだろう。しかし、脳のごく一部しか使わない生活をしている人もいる。例えば、毎日同じこと、同じ人と同じ内容の会話しかしない人がそれだ。筋力と一緒で使わなければ衰えてしまう。衰えると最終的に死滅する可能性すらある。そこで、この本は日々どんな意識や活動をすれば、活性化されるのかがまとめられている。さらに脳を科学的に解説しながらなので、納得して読み進められる。


脳番地をさらに詳しく
脳番地はグランドピアノを想像すると分かりやすい。鍵盤を一つ押すと、弦の振動で駒を介して響板に伝わり音がでる。要は各鍵盤ごとに反応する弦や駒がそれぞれあるのだ。このように人間も1つの思考、動作に対応する脳番地が決まっていて、神経を通じて反応する。逆に言えば鍵盤が押されず一生使われない脳番地もある。多くの脳番地が連鎖的連動的に動くことが活性化された状態であり、頭の回転が最大化している。大事な仕事の時、学生だとテスト時にこの状態に引き上げたい。これを意図的に引き上げるにはどうすればいいのか?知りたいところだ。


私の脳活性化法
限られた時間の中で、広い意味での作業をすることです。例えば、「1分以内に映画のタイトルを10個」「1分以内に日本の特徴を10個」、物理的なモノを使うとすれば「10分以内にカレーライスを作る」など、時間制限内で決められた数のアウトプットを課したり、想像性を生かして何かを作るのは思いのほか活性化します。仮に時間的制約がないと、脳は本気にならず、サボってしまいます。脳活性化では時間は非常に重要な要素であります。これは本の中でも書いてありますが、もともとの地頭の強さよりも脳を活性化させている人の方が良質なアウトプットを捻出できる気がします。

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