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戦略思考。 [その他]

戦略思考とは、相手がある場合に勝つためのシナリオを考えることである。この思考
のスキルが高い人は勝負師と言える。前提として脳を使うことが上げられる。


腕相撲でただ力を出すだけでは、戦略思考は働いていない。腕相撲で戦略思考が働い
た場合、対戦するまでの間どんな力をつけ、どんな戦い方をするのか事前に決めるこ
とになる。あくまで思考なので、実践するプロセスは戦略には入らない。


戦略思考は誰でも日々使っている。しかし、そのスキルのレベルは様々で、先ほど
言った勝負師は、卓越した戦略思考力を持っていることになる。戦略思考が如実に
反映される例は、プロ野球の日本シリーズである。

日本シリーズは4勝すれば日本一の称号が手に入る。お互いに第1戦が始まる寸
前まで相手の情報を集め、戦い方を決めていく。ペナントレースを終えて、シリー
ズまでの間に、相手を超える実力をつけることは不可能であるため、実力ではなく
情報により頭脳を変えるのです。

西武対巨人のシリーズでは、巨人の守備において多くのスキがあるという情報を
入手します。そこで西武は、そのスキに着眼し、積極的に次塁を狙う走塁の戦い
方に出ます。これがズバリあたり、当時センターを守っていたクロマティに散漫
な送球などが出てしまい、巨人の守備陣は浮き足だってしまった。短期決戦のた
め巨人は修正できずに、結局西武が日本一になりました。


戦略思考に大事なのは、現場感である。日産を再生させ、時の人となったカルロス
・ゴーンさんは現場感の重要性を熟知した方だと思います。彼はあっと驚く目標を
掲げる中でも工場や営業所などの現場に足を運び、自分の考えを伝え、それについ
て末端社員と議論し、ディティールまで浸透させていったのです。

現場が実行できない戦略は机上の空論でしかなく、戦略思考のレベルが低いとしか
思えない。現場を想像できなければ、実行可能な戦略を構築することはまず難しい
でしょう。現場感は必要条件である。


戦略思考の必要条件はもう一つある。それは勝つという前提の中で思考することで
す。戦略上設定した勝つというゴールから戦略を思考しなければ、ゴールが明確に
ならず、現場スタッフが確信をもって、ゴールに向かったプロセスに集中できない。

加えれば、勝つゴールとスタートの間が明確に筋道の立つ戦略が必要なのです。筋
道がなく、切れ切れだとしたら、ゴールへはたどり着く可能性は少ない。一か八か
という賭けは存在しないのです。筋道を実践すれば勝つゴールに行けるという戦略
思考が必要なのです。

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