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「ポテトチップス今金(いまかね)男しゃく」にみるプレミアム戦略の極意 [ブランド]

参考記事 https://j-town.net/tokyo/news/localtv/313866.html


湖池屋から1年に一度しか販売しない「ポテトチップス今金(いまかね)男しゃく」1箱6袋入り1480円が10月初旬に発売された。現在は完売で手に入らない状況。どれほどの数を裁いたのか気になるが、効果的なロット数で製造販売され、利益を最大化できているのだろう。湖池屋と言えば、ポテトチップスでは老舗のメーカー、多くの日本人が一度は口にしたことがある国民的な商品を世に送り続けている。


この施策は代表的なプレミアム戦略といえる。低価格帯の手ごろなお菓子を長年提供してきた実績があるからできる芸当で、新参者では効果を見込みにくい戦略と言える。プレミアム感を出すには、いくつかの方法がある。マーケティングの概念である4Pのプロダクト、プライス、プレイス、プロモーションに変化をつけることが常套手段になる。


(プロダクト) 希少性のある高品質を実現、パッケージデザインで高品質を演出
(プライス)  業界標準を裏切る高価格設定
(プレイス)  販売期間を限定、流通と販売のルートを絞りイメージダウンや値崩を防ぐ
(プロモーション) 宣伝広告を抑えSNSでの拡散、パーケージ写真を展開してイメージアップ


過去の実績から販売予測をし、品切れを念頭においた生産数に抑えていると推測する。品切れになれば、SNS等で話題になり宣伝広告の代わりになる。販売期間を絞るのは勇気のいる決断だと思う。もし、売れ行きが悪かった場合に、販売期間の延長の決断が必要になり、イメージを損ない次年度の販売に影響が出てしまう。逆に売れ行きが好調であれば、短期間で高い収益を確保でき、次年度の販売も期待できる。


販売経路をオンラインに絞っていることで、余計なコストをかけずに販売できる。通常は中間業者に卸し、最終的に小売店に流通させるため、卸価格での出荷するため利幅が減る。オンラインの場合は、消費者へのダイレクト販売になるため、最終価格で販売でき利幅が大きい。


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