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流通のしくみ 第2版 [本紹介]


ベーシック 流通のしくみ (日経文庫)

ベーシック 流通のしくみ (日経文庫)

  • 作者: 井本 省吾
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2009/01
  • メディア: 単行本



5年前の第1版から時代が変わり、内容が全く違うものになっている。
著者の苦しみを感じる内容でもあり、あまりにも幅広い変化のため、
どこまで掘り下げていいのか、迷いながら書かれたことを想像する。


流通全体の現状況を幅広く認識する上では、この本は大変有効である。
そういった意味では、流通のバランスシートと言っても過言ではない
かもしれない。


メーカー、問屋、卸、小売店の置かれた状況はより厳しくなり、大規模
化を余儀なくされ、中小事業者の存在感は薄くなり、数も減っている。
そして、情報システムの成熟化とインターネット販売という新たな担い
手の登場で、更に再編が進んでいる。


3.11の震災以降、流通における価値観が変わったことと思う。新たなリ
スク変数を意識する必要が発生し、現段階では各企業が模索いている様
子が目に浮かびます。震災後の対応でも、流通力の底力を発揮できた企
業と発揮できなかった企業が存在し、多くの課題を残したと思います。


流通機能は、ドラえもんの「どこでもドア」のような瞬間移動が現実化
できない世界では絶対に必要なのである。

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